【plugin】『Online Booking & Scheduling Calendar for WordPress by vcita』(versions 4.4.0 以下) Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scriptingの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: Online Booking & Scheduling Calendar for WordPress by vcita
  • 影響バージョン: 4.4.0 以下
  • 脆弱性タイプ: Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scripting
  • CVE ID: CVE-2024-35761
  • 重大度: 中
  • 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/meeting-scheduler-by-vcita/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressプラグイン「Online Booking & Scheduling Calendar for WordPress by vcita」における脆弱性です。

この脆弱性は、認証されたユーザー(Contributor以上の権限を持つユーザー)が特定の入力フィールドに悪意のあるスクリプトを保存できるというものです。

保存されたスクリプトは、他のユーザーがそのページを閲覧した際に実行されるため、クロスサイトスクリプティング(XSS)攻撃が可能となります。

この攻撃により、被害者のブラウザ上で任意のコードが実行され、セッションハイジャックやフィッシング詐欺などのリスクが生じます。

脆弱性の背景

この脆弱性は、入力データの検証が不十分であることが原因です。

特に、ユーザーが入力するデータがそのまま保存され、適切なエスケープ処理が行われていない場合に発生します。

クロスサイトスクリプティング(XSS)は、ウェブアプリケーションにおける一般的な脆弱性であり、過去にも多くの事例が報告されています。

このような脆弱性は、ユーザーの信頼を損なうだけでなく、サイト全体のセキュリティを脅かす重大な問題です。

対策方法と影響

この脆弱性を修正するためには、プラグインを最新バージョン(4.4.1)にアップデートすることが推奨されます。

アップデートにより、入力データの適切なエスケープ処理が行われるようになり、XSS攻撃のリスクが軽減されます。

もしアップデートを行わない場合、悪意のあるユーザーによる攻撃が成功し、サイトのセキュリティが大きく損なわれる可能性があります。

専門用語の解説

  • クロスサイトスクリプティング(XSS): ウェブアプリケーションの脆弱性の一つで、悪意のあるスクリプトが他のユーザーのブラウザで実行される攻撃手法。
  • エスケープ処理: 特殊文字を別の文字列に置き換えることで、スクリプトの実行を防ぐ技術。
  • セッションハイジャック: ユーザーのセッションIDを盗み、そのユーザーになりすまして不正アクセスを行う攻撃手法。
  • フィッシング詐欺: 偽のウェブサイトやメールを使って、ユーザーの個人情報を盗む詐欺行為。

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