【plugin】『Unlimited Elements For Elementor (Free Widgets, Addons, Templates)』(versions 1.5.112 以下) Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scripting via ‘email’の脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: Unlimited Elements For Elementor (Free Widgets, Addons, Templates)
  • 影響バージョン: 1.5.112 以下
  • 脆弱性タイプ: Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scripting via ‘email’
  • CVE ID: CVE-2024-6170
  • 重大度: 中
  • 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/unlimited-elements-for-elementor/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressプラグイン「Unlimited Elements For Elementor (Free Widgets, Addons, Templates)」における脆弱性についてです。

この脆弱性は、バージョン1.5.112以下に存在し、Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scripting (XSS) via ‘email’という種類のものです。

具体的には、認証されたユーザー(Contributor以上の権限を持つユーザー)が特定の入力フィールドに悪意のあるスクリプトを埋め込むことが可能です。

このスクリプトは、他のユーザーがそのページを閲覧した際に実行され、結果としてセッションハイジャックやフィッシング攻撃などのリスクが生じます。

脆弱性の背景

この脆弱性は、入力データの適切なサニタイズが行われていないことが原因です。

特に、’email’フィールドに対する入力が不適切に処理されることで、悪意のあるスクリプトが保存され、後に実行される可能性があります。

このような脆弱性は、ウェブアプリケーションにおいて非常に一般的であり、過去にも多くの事例が報告されています。

特に、WordPressのような広く使用されているプラットフォームでは、影響範囲が大きくなるため、迅速な対応が求められます。

対策方法と影響

この脆弱性を修正するためには、プラグインをバージョン1.5.113にアップデートすることが推奨されます。

アップデートを行うことで、入力データのサニタイズが適切に行われ、悪意のあるスクリプトの埋め込みが防止されます。

もしアップデートを行わない場合、攻撃者によるセッションハイジャックやフィッシング攻撃のリスクが高まります。

特に、Contributor以上の権限を持つユーザーが多いサイトでは、影響が大きくなる可能性があります。

専門用語の解説

  • CVSS: Common Vulnerability Scoring Systemの略で、脆弱性の重大度を評価するための標準的なスコアリングシステムです。
  • CVE: Common Vulnerabilities and Exposuresの略で、公開されている脆弱性に対して一意の識別子を付与するためのシステムです。
  • Cross-Site Scripting (XSS): ウェブアプリケーションの脆弱性の一種で、攻撃者が悪意のあるスクリプトを他のユーザーのブラウザで実行させることができる攻撃手法です。
  • サニタイズ: 入力データを安全に処理するために、不正なデータを除去または無害化することを指します。
  • セッションハイジャック: ユーザーのセッションIDを盗み取り、そのユーザーになりすまして不正アクセスを行う攻撃手法です。

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