【plugin】『oik』(versions 4.10.3 以下) Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scripting via bw_button Shortcodeの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: oik
  • 影響バージョン: 4.10.3 以下
  • 脆弱性タイプ: Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scripting via bw_button Shortcode
  • CVE ID: CVE-2024-6391
  • 重大度: 中
  • 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/oik/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressプラグイン「oik」における脆弱性についてです。

この脆弱性は、認証されたユーザー(Contributor以上の権限を持つユーザー)が特定のショートコード(bw_button)を使用することで、悪意のあるスクリプトを保存できるというものです。

このスクリプトは、後に他のユーザーがそのページを閲覧した際に実行される可能性があります。

具体的には、攻撃者が悪意のあるJavaScriptコードを含むショートコードを投稿し、そのコードが他のユーザーのブラウザで実行されることで、セッションハイジャックやフィッシング攻撃などが行われるリスクがあります。

脆弱性の背景

この脆弱性は、WordPressプラグイン「oik」の特定のバージョンにおいて、入力データの適切なサニタイズが行われていなかったことに起因します。

特に、bw_buttonショートコードの処理において、ユーザーが入力したデータがそのまま保存され、後に表示される際にスクリプトが実行される可能性がありました。

このような脆弱性は、ウェブアプリケーションにおいて一般的な問題であり、過去にも多くの事例が報告されています。

対策方法と影響

この脆弱性を修正するためには、プラグインを最新バージョン(4.12.0)にアップデートすることが推奨されます。

アップデートを行うことで、入力データの適切なサニタイズが行われ、悪意のあるスクリプトが保存されるリスクが軽減されます。

もしアップデートを行わない場合、攻撃者によるセッションハイジャックやフィッシング攻撃のリスクが高まるため、早急な対応が必要です。

専門用語の解説

  • CVSS: Common Vulnerability Scoring Systemの略で、脆弱性の重大度を評価するための標準的なスコアリングシステムです。
  • CVE: Common Vulnerabilities and Exposuresの略で、公開されている脆弱性に対して一意の識別子を付与するためのシステムです。
  • Cross-Site Scripting (XSS): ウェブアプリケーションの脆弱性の一種で、悪意のあるスクリプトが他のユーザーのブラウザで実行される攻撃手法です。
  • サニタイズ: 入力データを安全に処理するために、不正なデータを除去または無害化することです。
  • セッションハイジャック: ユーザーのセッション情報を盗み取ることで、そのユーザーになりすまして不正アクセスを行う攻撃手法です。

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