【theme】『Theron Lite』(versions 2.0 以下) Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scripting via Button Shortcodeの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: Theron Lite
  • 影響バージョン: 2.0 以下
  • 脆弱性タイプ: Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scripting via Button Shortcode
  • CVE ID: CVE-2024-5925
  • 重大度: 中
  • 公式ページURL: 不明

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressテーマ「Theron Lite」における脆弱性についてです。

この脆弱性は、バージョン2.0以下のTheron Liteテーマに存在し、Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scripting (XSS) via Button Shortcodeという種類のものです。

具体的には、認証されたユーザー(Contributor以上の権限を持つユーザー)が特定のショートコードを使用することで、悪意のあるスクリプトを保存し、他のユーザーがそのページを閲覧した際にスクリプトが実行される可能性があります。

この脆弱性を悪用されると、攻撃者は被害者のブラウザ上で任意のスクリプトを実行することができ、セッションハイジャックやフィッシング攻撃などのリスクが生じます。

脆弱性の背景

この脆弱性は、WordPressテーマにおけるショートコードの処理に起因しています。

ショートコードは、WordPressで簡単に機能を追加するための便利なツールですが、適切にサニタイズされていない場合、XSS攻撃の対象となることがあります。

歴史的に見ても、ショートコードを介したXSS脆弱性は他のテーマやプラグインでも発見されており、開発者が注意を払うべき重要なポイントです。

対策方法と影響

現在、Theron Liteテーマの脆弱性が修正されたバージョンは提供されていないため、ユーザーは以下の対策を講じることが推奨されます。

まず、信頼できるソースからのみショートコードを使用し、不審なコードを入力しないように注意してください。

また、テーマの開発者に連絡し、脆弱性の修正を依頼することも重要です。

これらの対策を行わない場合、XSS攻撃によるセキュリティリスクが高まり、サイトの信頼性が損なわれる可能性があります。

専門用語の解説

  • ショートコード: WordPressで特定の機能を簡単に追加するための短いコード。
  • XSS (Cross-Site Scripting): 悪意のあるスクリプトを他のユーザーのブラウザで実行させる攻撃手法。
  • サニタイズ: データを安全に処理するために、不正な入力を除去すること。
  • セッションハイジャック: ユーザーのセッション情報を盗み、不正にアクセスする攻撃手法。
  • フィッシング攻撃: 偽のウェブサイトやメールを使って、ユーザーの個人情報を盗む詐欺行為。

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