脆弱性の概要

• プラグイン/テーマ名: WPZOOM Addons for Elementor (Templates, Widgets)
• 影響バージョン: 1.1.38 以下
• 脆弱性タイプ: Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scripting via Team Members Widget
• CVE ID: CVE-2024-5686
• 重大度: 中
• 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/wpzoom-elementor-addons/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressプラグイン「WPZOOM Addons for Elementor (Templates, Widgets)」における脆弱性についてです。

この脆弱性は、バージョン1.1.38以下に存在し、Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scripting (XSS) の形で現れます。

具体的には、Team Members Widgetを通じて悪意のあるスクリプトが保存され、後に他のユーザーがそのページを閲覧する際に実行される可能性があります。

この脆弱性を利用することで、攻撃者はサイトの管理者権限を奪取したり、ユーザーのセッション情報を盗むことができます。

脆弱性の背景

この脆弱性は、WordPressプラグインの開発において、ユーザー入力の検証が不十分であったことに起因します。

特に、Contributor以上の権限を持つユーザーが悪意のあるスクリプトをTeam Members Widgetに挿入できる点が問題です。

過去にも同様のXSS脆弱性が他のプラグインやテーマで発見されており、ウェブアプリケーションのセキュリティにおいては一般的な問題です。

対策方法と影響

この脆弱性を修正するためには、プラグインをバージョン1.1.39にアップデートする必要があります。

公式ページから最新バージョンをダウンロードし、インストールしてください。

アップデートを行わない場合、サイトが攻撃者に乗っ取られるリスクが高まります。

特に、管理者権限を奪取されると、サイト全体が危険にさらされる可能性があります。

専門用語の解説

• Cross-Site Scripting (XSS): ウェブサイトに悪意のあるスクリプトを挿入し、他のユーザーがそのスクリプトを実行するように仕向ける攻撃手法。
• Authenticated: 認証されたユーザー。
  特定の権限を持つユーザーを指す。
• Contributor: WordPressのユーザー権限の一つで、投稿の作成が可能だが公開はできない。
• Stored XSS: 悪意のあるスクリプトがサーバーに保存され、後に他のユーザーがそのスクリプトを実行する形のXSS攻撃。

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