【plugin】『Universal Slider』(versions 1.6.5 以下) Authenticated (Contributor+) PHP Object Injectionの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: Universal Slider
  • 影響バージョン: 1.6.5 以下
  • 脆弱性タイプ: Authenticated (Contributor+) PHP Object Injection
  • CVE ID: CVE-2024-5649
  • 重大度: 中
  • 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/fusion-slider/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressプラグイン「Universal Slider」における脆弱性についてです。

この脆弱性は、バージョン1.6.5以下のプラグインに存在し、Authenticated (Contributor+) PHP Object Injectionという種類のものです。

具体的には、認証されたユーザー(Contributor以上の権限を持つユーザー)が特定の入力を通じて、PHPオブジェクトを注入することが可能となります。

これにより、攻撃者は任意のコードを実行したり、システムの制御を奪取する可能性があります。

影響範囲は広く、サイトの完全な乗っ取りやデータの漏洩など、重大なセキュリティリスクを引き起こす恐れがあります。

脆弱性の背景

この脆弱性は、PHPオブジェクトの取り扱いに関する不適切な処理が原因で発生しました。

PHPオブジェクトインジェクションは、特定の入力が適切にサニタイズされない場合に発生しやすい問題です。

過去にも同様の脆弱性が他のプラグインやシステムで発見されており、その影響の大きさから注目されています。

特に、WordPressのような広く使用されているプラットフォームにおいては、こうした脆弱性が発見されると多くのサイトが影響を受けるため、迅速な対応が求められます。

対策方法と影響

この脆弱性に対する具体的な対策方法は、プラグインの最新バージョンにアップデートすることです。

脆弱性が修正されたバージョンがリリースされている場合は、速やかにアップデートを行ってください。

もしアップデートを行わない場合、攻撃者による不正アクセスやデータの改ざん、サイトの乗っ取りなどのリスクが高まります。

また、プラグインの使用を一時的に停止することも一つの対策となります。

専門用語の解説

  • PHP Object Injection: PHPオブジェクトインジェクションは、攻撃者が特定の入力を通じてPHPオブジェクトを注入し、任意のコードを実行する攻撃手法です。
  • CVSS: Common Vulnerability Scoring Systemの略で、脆弱性の重大度を評価するための標準的なスコアリングシステムです。
  • Contributor: WordPressのユーザーロールの一つで、投稿の作成はできるが公開はできない権限を持つユーザーを指します。

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