【plugin】『OSM Map Widget for Elementor』(versions 1.2.2 以下) Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scripting via id Parameterの脆弱性

脆弱性の概要

  • プラグイン/テーマ名: OSM Map Widget for Elementor
  • 影響バージョン: 1.2.2 以下
  • 脆弱性タイプ: Authenticated (Contributor+) Stored Cross-Site Scripting via id Parameter
  • CVE ID: CVE-2024-4663
  • 重大度: 中
  • 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/osm-map-elementor/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressプラグイン「OSM Map Widget for Elementor」における脆弱性についてです。

この脆弱性は、バージョン1.2.2以下のプラグインに存在し、認証されたユーザー(Contributor以上の権限を持つユーザー)が「id」パラメータを通じて悪意のあるスクリプトを保存できるというものです。

この脆弱性を利用されると、攻撃者は他のユーザーがそのページを閲覧した際にスクリプトを実行させることができ、結果としてクロスサイトスクリプティング(XSS)攻撃が発生します。

これにより、ユーザーのセッション情報の盗難や、サイトの改ざんなどが行われる可能性があります。

脆弱性の背景

この脆弱性は、Webアプリケーションにおける一般的なセキュリティ問題であるクロスサイトスクリプティング(XSS)に関連しています。

XSSは、ユーザーが入力したデータを適切にエスケープせずに表示することで発生します。

特に、WordPressのようなCMSでは、多くのプラグインが存在し、それぞれが異なる開発者によって作成されているため、セキュリティの一貫性を保つことが難しい場合があります。

このため、定期的なセキュリティレビューと更新が重要です。

対策方法と影響

この脆弱性に対する具体的な対策方法としては、プラグインの開発者が提供する最新の修正済みバージョンにアップデートすることが推奨されます。

現時点で修正済みバージョンの情報は不明ですが、公式ページを定期的に確認し、更新がリリースされた際には速やかに適用することが重要です。

対策を行わない場合、サイトのセキュリティが脆弱になり、攻撃者による不正アクセスやデータの改ざんが発生するリスクが高まります。

専門用語の解説

  • クロスサイトスクリプティング(XSS): Webアプリケーションの脆弱性の一つで、悪意のあるスクリプトが他のユーザーのブラウザで実行される攻撃手法。
  • CVSS: Common Vulnerability Scoring Systemの略で、脆弱性の重大度を評価するための標準化されたスコアリングシステム。
  • 認証されたユーザー: システムにログインしているユーザーのこと。
    Contributor以上の権限を持つユーザーは、投稿や編集が可能な権限を持つ。
  • エスケープ: 特殊文字を無害化するために、特定の文字列に変換すること。

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