脆弱性の概要

• プラグイン/テーマ名: WordPress Online Booking and Scheduling Plugin – Bookly
• 影響バージョン: 23.2 以下
• 脆弱性タイプ: Authenticated (Subscriber+) Stored Cross-Site Scripting via Color Profile Parameter
• CVE ID: CVE-2024-5584
• 重大度: 中
• 公式ページURL: https://wordpress.org/plugins/bookly-responsive-appointment-booking-tool/

脆弱性の解説

今回お伝えするのは、WordPressのプラグイン「WordPress Online Booking and Scheduling Plugin – Bookly」に関する脆弱性です。

この脆弱性は、バージョン23.2以下に存在し、Authenticated (Subscriber+) Stored Cross-Site Scripting (XSS) に分類されます。

具体的には、Color Profile Parameterを通じて悪意のあるスクリプトが保存され、認証されたユーザー（Subscriber以上）がこのスクリプトを実行する可能性があります。

この脆弱性を利用されると、攻撃者はユーザーのブラウザ上で任意のスクリプトを実行でき、セッションハイジャックやフィッシング攻撃などが行われるリスクがあります。

脆弱性の背景

この脆弱性は、Webアプリケーションにおける一般的な問題であるXSSの一種です。

特に、Stored XSSは一度保存されたスクリプトが複数のユーザーに影響を与えるため、深刻な問題となります。

WordPressプラグインは多くのサイトで利用されており、その影響範囲は広範です。

過去にも同様の脆弱性が他のプラグインで発見されており、開発者は常にセキュリティ対策を強化する必要があります。

対策方法と影響

この脆弱性を修正するためには、プラグインをバージョン23.3にアップデートすることが推奨されます。

アップデートを行わない場合、サイトのユーザーが攻撃者によって悪意のあるスクリプトを実行されるリスクが高まります。

特に、ユーザーの個人情報が漏洩する可能性があるため、早急な対応が必要です。

専門用語の解説

• Authenticated (Subscriber+): 認証されたユーザーのうち、Subscriber以上の権限を持つユーザーを指します。
• Stored Cross-Site Scripting (XSS): 悪意のあるスクリプトがサーバーに保存され、他のユーザーがそのスクリプトを実行する脆弱性のことです。
• CVSS: Common Vulnerability Scoring Systemの略で、脆弱性の重大度を評価するための標準的なスコアリングシステムです。
• CVE: Common Vulnerabilities and Exposuresの略で、公開されている脆弱性に対して一意の識別子を付与するシステムです。

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